​　「歳をとって体が不自由になっても、直前のことを覚えていられなくなっても、認知症になっても、笑顔で過ごせる場所を作りたい」

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　私が介護職員として働き始めた時から、いつか実現したいと思い続けてきたことです。介護を学び、介護職員として働き、相談員、所長職を経て、いよいよ利用者さんが笑顔で過ごせる場所をつくることに挑戦します。

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　体が不自由になったり、自分の思いを伝えることができなかったり、記憶を留めておけなくなった高齢者が、それでも安心して過ごせる社会は有史以来、未だに実現されていません。人類は産業革命後に物質的豊かさを手に入れました。現代では情報革命が起き、インターネットを通じていつでも誰とでも繋がれる社会となりました。私は、次に人類が挑戦すべきは「心」に価値を見出した精神革命だと考えています。誰もが高齢になって体が不自由になろうと、認知症になろうと、自尊心を持ち続けられ、心が守られる社会を実現する。我々福祉業界の人間は大きな使命を背負っていると思っています。

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​　利用者さんが笑顔で安心して過ごせる場所を作るには、スタッフがプロとして誇りをもって働き、自分の持つ力を十分に発揮していることが大切です。決して簡単な仕事ではありません。自分の力では解決できない問題に直面したり、納得のいかない理不尽な出来事が起きることもあります。それでも、スタッフひとりひとりが心の中に志（こころざし）を持って、仲間同士助け合い、新しい道を一緒に切り開いていきたいと考えています。

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